釣り堀

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ラブライブ!スーパースター!!『まだ名もないキモチ』memo

 この頃は夕立(最近はゲリラ豪雨って言うのかな)がひどくていよいよ夏になってきたねって実感が湧きますね。まだまだ梅雨が明けなくて洗濯物が乾かなかったり、出かけると靴や服の裾が濡れていたりと嫌な気分になることも多いです。

 さて、夏になってきたのは気象の話だけではなくテレビの番組編成もそう。特にアニメにおいては7月になり夏クールが始まりました。夏アニメについて色々語りたいことがあるのはそうなんですが、今回は今日ようやく始まった『ラブライブ!』の新シリーズについて書いていこうと思います。

 

www.lovelive-anime.jp

 

 と言ってもまだ1話ですし、ラブライブ文脈にそこまで明るくない僕に書けることはあるのでしょうか?TLのオタクに影響されてブログを開いたものの、まだ何も考えていません。この文章がインターネットに公開されているということは最低限の体裁は保てたということなんでしょうが……。*1とはいえファーストインプレッションを残すことそのものに価値を感じるのも事実なので、とりあえず1話について書いていきましょう。


1. 舞台について

 まず、舞台である結ヶ丘女子高等学校。今回は新設校が舞台。といっても前身校?の流れを汲んで音楽科はその歴史を引き継ぐ役割を与えられ、完全に新しい普通科と対比になっています。キャッチフレーズにある『はじまれ!新しい「私」――。』と関連付けるなら音楽科/普通科は新しい私以前/以後といった感じになるのだろうか?

 スクールアイドルという(恐らく)新しい音楽の形に旧態依然とした姿勢で反発する葉月恋は、保守的な音楽科を象徴しています。これは完全に想像ですけど、保守的な音楽科、進歩的な普通科という風になるのかな?どちらが優れている劣っているとか、そういった次元の話にはならないでしょうが今後の展開が気になるところです。ここを気にしてることそのものがスパスタの道筋とズレてる可能性も大いにありますしね。

 

2. 千砂都との会話

だって音楽科って、歌にしても楽器にしてもダンスにしても、それ専門でずっとやってきた子ばかりだからそっちの方が大切っていうか

 キッチンカーのカウンターでかのんと千砂都の会話も少し気になりました。とっても悪い言い方をすれば、音楽科は今まで自分がこもってきた殻に入ったままのやはり保守的な存在として描かれているんでしょうか?まあ、今触れたいのはそこじゃなくてそれぞれの専門があるってことで。アイドルって歌にダンスに楽器に色々な要素が混じり合った音楽じゃないですか*2。この違いが物語の展開に絡んでくるような手応えは正直ないですが、ちょっと気になったので文章として残しておきます。

 なんだか僕は音楽科と普通科の対比に結構こだわり始めていることに記事を書いている内に気づいちゃいました。上にも書いたようにあんまり意味のある思考にも思えないし、視野を狭める可能性があるからあんまり囚われないでおきたいですね。

 

3. 澁谷かのん

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 本作の主人公。PV時点で結構擦れてるっぽいな~とは思っていて、いや想像以上でしたね。

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ラブライブの主人公ってこんな顔していいんだ……。夢破れた直後だからとかそういうのではなくて、かのんのキャラクターそのものが反骨精神旺盛というか、有り体に言って擦れた女の子という感触です。

 

 で、彼女のパーソナルアイテムのヘッドホン。この存在は気になりますよね。1話では外界の音を遮断するために使用されています。リアルタイムでは自分の気持ちから目をそらし、外の世界に背を向ける姿を象徴しているのかと思いましたけど、少し考えてみると違う気がしてきました。でも、ヘッドホンで自分の好きな”音楽”を聴いている間だけは自分の気持ちと向き合えているのでしょうか。最後の校門で踵を返すシーンでそんなことを思ったり。

 保守的な風潮をぶっ壊す存在としてかのんがどう活躍するのか気になります。

 

 あと、かのんを見ていて思ったのは「下手の横好き」だなあと。歌は上手いけれど人前に立ってそれを行うのが苦手なかのん。ここが”下手”にあたるのかな。

 これ、かなりいいなと思いました。自分の好きなこと・やりたいことと自分のできることが合致してないことって往々にしてあるはずです。ラブライブは、スパスタはこんな人達を応援してくれるアニメなのかな。

 

(追記)コンプレックスを抱えた女の子っていうのを書こうと思ってたのに完全に忘れてた!それはまた今度の機会に……。

 

4. ラブライブ!として

 見ていてすげーラブライブだな!って思いました。雰囲気というか、主張を婉曲表現を用いず真っ直ぐに視聴者まで届けてくる姿というか。好きな気持ちに嘘をついちゃダメとか、それを頑張るのに終わりはないとか、とにかく頑張る人を励ます姿が。僕はラブライブを応援歌だと思って見ているフシがあって、スパスパもその像に合致してるんですよね。見ているとこちらまで何かを始めたくなるというか!

 でも進歩的(保守的の対義語として使用)な部分もありつつ。それは、メンバーが5人であることが筆頭に挙げられると思います。あとはかのんの主人公像そのものが革新的な気もします。……うーん、やっぱり保守的な思想と進歩的な思想の対比をしてしまう……。これから話が進むにつれこういう部分に注目して見てみるの面白いかもしれないな。

 

5. 雑感

 つらつらと思ったことを書いてきましたけど、なんだか中身が伴ってないですねやっぱり。1話で何かを書こうとするのって難しい!確信的なことが何も言えないっていうのはもどかしいですね。

 これはかなーり薄い線ですけど、スパスタは客観的評価への反逆もあったりするのかなって。正直5%ぐらいしかないかなって思ってますけど……。というのも、かのんは受験に落ちて夢を諦めようとしますよね。自分の気持ちと関係なく、他の誰かに音楽の技術がないと烙印を押されこうした事態に追い込まれているわけです。でも、自分が好きなら、やりたいなら他の人の評価なんて気にせずやっていいんだ!みたいな。これは下手の横好きの話とも繋がってますね。僕という人間自身、何もできることがない劣等感に苛まれながら生きているのでラブライブにこうして背中を押してもらいたいのかな、なんてかなり邪悪な思惑が混じっていることが否めませんが……。いや、この見方は本当に良くないですね。でもファーストインプレッションでこう思ったのも事実なので正直にここに告白しておきます。

 

 なんか思ったより文字数は多いけど中身はペラペラな記事ですね。ブログってやっぱりブログを書きたいから書くんじゃなくて、書きたいことがあるからブログを書くんですね。自分に刺さる回があればまた何か文章を残したいです。(日曜夜は見るアニメがあまりなくて時間があるので来週も書くかもしれないですが)


*1:この文章を書いている今(2021/07/11 23:02)は本当に何も考えていなくて表に出すことができるのか不安です

*2:アニメを総合芸術って言いたくなる気持ちと重なる