釣り堀

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虹ヶ咲のあれこれ

 こんばんは。寒い冬も終わりに向かうこの頃、今日はポカポカと日差しも暖かく春の訪れを感じずにはいられません。そんな今日は虹ヶ咲4thライブの前日。僕も大阪に前泊して、今はホテルのベッドの上であぐらをかきながらPCに向かっています。

 本当はまだ読めていないキズナエピソードを読まなければいけないのですが、ちょっとお酒を飲みすぎて文章を読むのは無理そうなので今こうして文章を打っているわけです。

 正直かなり意識もあいまいでまともな文章を書けるとも思えないのですが、寝るにも早いし最近思っていたことを書こうかなと思ってブログを開いた次第です。じゃあつれづれなるままに文字を書いていこうかな。

※スクスタのことも書きますが、まだ1周しかしてないのと、泥酔してるので的はずれなことを書くかもしてないです。ごめんなさい。

 

 

媒体ごとの曲の認識

 これ、これは自分のスタンスを明確にするために書いておきたいことです。現在、虹ヶ咲から発表されている楽曲は大きく分けてスクスタ文脈とアニメ文脈の2種類が存在します。これらの媒体では別々の物語が展開されており、アニメとスクスタは物語として交わることがありません。

 しかし、楽曲はどうでしょうか?スクスタの曲はスクスタの同好会、アニメの曲はアニメの同好会しか歌えないのでしょうか?僕としては歌えない、という立場から虹ヶ咲を見ていることを表明しておきます。それぞれの曲はそれぞれの物語の上に成り立っており、その物語を経ていない彼女らはその曲を歌えないという考えのもとです。人間の人格というのは経験によって形成されるので、そもそもスクスタの彼女らとアニメの彼女らは別人という認識です。

 この作品の見方は文脈の混線を防ぐための予防策という意味も込めています。というのも物語を解釈するとき、スクスタ・アニメの両者から自分の都合の良い部分だけを抜き取るという恣意的な受け取りもできてしまいますからね。まだスクスタを精査できていないですが、アニメの目指しているテーマの若干の乖離を感じているのが現状です。これは2期を見てみないと本当になんとも言えない事柄ではありますが。2期についての予想とかそういうのはまた別の機会に書くつもりなので、今は曖昧な言葉でお茶を濁しておきますね。

 

 でもね、でも、メタ的な視点で考えてみましょう。スクスタもアニメも”虹ヶ咲”っていう基本コンセプトから出発しており、彼女ら同好会の一人一人にも核となるコンセプトがあるはずなんです。だから、コンテンツ的にはなんの媒体であろうと彼女らは同一人物で、不可分な存在であるはずなんです。

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こんな感じのイメージ。虹ヶ咲っていう土台の上にアニメとかスクスタとか色々な文脈が乗っかってる。これらは完全に独立したものではないはずです。同じものを土台にしてるんだから。なら、アニメの彼女らがスクスタの楽曲を歌ってもいいんじゃないか?って思います。ちょっと論理が飛躍した感じがしますが、フィーリングで僕の言ってることを受け取ってもらえたら嬉しいです。

 

 ただまあ再度僕の立場を明らかにしておくと、アニメの彼女らはスクスタの歌を歌えないと思っています。スクスタの経験を経ていないなら、その楽曲は生まれ得ないので。

 でも、例外があって、コンテンツ自体が発しているメッセージは普遍的なものではないかということです。自分の気持ちに正直であれとか、個の尊重とか、色々ありますけど。これは経験とかそういうの関係ないですからね。というか、コンテンツの根底にあるメッセージを描くためにアニメとかスクスタとか色々な媒体を使っているわけですから。だから、僕はコンテンツのメッセージを聞くときは媒体関係なく受け取るというなんともダブスタっぽいやりかたをしています。

 このツイートなんかモロですね。ちょうどいいし、このツイートで言いたかったことも説明しましょう。

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画像を用意しました。グニャグニャなのは気にしないで。

 図の四角がトキメキの向かう先の全集合だと考えてください。虹ヶ咲の基本コンセプトの1つとして、スクールアイドルは見た人にトキメキを与え、衝動を誘発する役割を担っています。じゃあ受け取ったトキメキはどこへ向かえばいいんだろうと考えたとき、上の図のようになるんです。

 スクールアイドルに憧れ同様にスクールアイドルを目指す道。これはショウ・ランジュが当てはまりますね。でも、全員が全員スクールアイドルを目指すわけではありません。侑ちゃんのようにそれ以外の道を目指すことだってあります。侑ちゃんは音楽の道を目指しましたが、少し抽象的に考えてみましょう。まあ図にも書いたんですけど、これはスクールアイドル以外の何かになります。ラブライブにおいて大切なのはスクールアイドルであるかそれ以外であるか、です。アニガサキ時点でスクールアイドルからトキメキと受け取ったファンの行き先というのはとてもとても広い範囲まで言及されています。しかし、ツイートに書いたとおりファンの目的地としてファン自体が据えられることをカバーできていませんでした。それがスクスタのあなたちゃんに当たるわけですね。

 そうすると、虹ヶ咲のメッセージは無限の距離まで届くようになります。スクールアイドルからトキメキを受け取ったら、真の意味で何をしてもよくなる。スクールアイドルでも、それ以外でも、そしてファンを続けても。

これめちゃくちゃすごいことだと思いませんか?異論は認めません、これはすごいことです。マジで自由で、何もかもを肯定してくれるコンテンツなんですよ虹ヶ咲っていうのは。個の尊重、これほどに感じることはないです。

 

 話がとっちらかってあっち行ったりこっち行ったり申し訳ないです。話を戻すと、虹ヶ咲を見るにあたって汲み取る文脈のフレームを意識して読んでいくってのは大切だと思います。今自分はアニメを見ているからアニメで描かれたことから意味を見出そうとか。スクスタもそうです。また、ライブで文脈が発生することもありますね。自分が今対象としているフレームを意識しないと論理的に物語を読むのが難しいと思うので。…偉そうなこと言ってますけど、ほぼ10割自戒なので他の人に虹ヶ咲の楽しみ方を啓蒙してやろうとかそういう意図はないです。自由に楽しみましょう!

 

スクスタを読んだ感想

 読みました。読みましたよこの4thのために。1週間近くかかりましたけど。正直、2ndシーズンを読んでこのコンテンツは完成したと思いました。2期もこっちの方向に話を進めていくんじゃないかとか思っています。保険のため言っとくと内容を精査できていない段階での感想ですが。

 1章は割とアニガサキ6話の延長線上にあるんじゃないかと思ったりしました。適正とか関係なく、やりたいことをやれ!っていう。表情を表に出せなかった璃奈ちゃんだけど、スクールアイドルがやりたい気持ち1つでやってきたのと繋がるかなとか。栞子ちゃん、トキメキを感じたなら我慢せずに始めよう!

 

 2ndシーズンはマジで大切な話でしたね。また廃部騒動かよ!とか、ランジュのやり方さすがに横暴だろとか、そういうのは些末なことです。これは僕が色々あってスクスタ、というかソシャゲの話運びに期待してないこともありますが。部と同好会でメンバーが割れたのは別にいいと思います。スクールアイドルを個人競技として始めて、自分の目的地にいけると思ったから部に移ったわけですから誰が彼女らを責められますか?といいつつ、物語の中で彼女らの行動にカバーがあったのは全方面に優しいなとも思いました。

 

 29章の感想は上で書いちゃったので30章の話をしましょうか。

 これって結局拡張の話ですよね。スクールアイドルという概念の。スクールアイドルを応援するファン活動もスクールアイドルと定義したところとか。

 でも僕はもう一歩踏み込んだ見方をしてみたいです。この話はスクールアイドルを具体的な行動(同好会のような狭義のスクールアイドル、加えて30章で加えられたファン活動)ではなく生き方によって規定できるんじゃないかってこと。

 上述のように、スクールアイドルは同好会のような狭義のスクールアイドルから概念を拡張されました。これはスクールアイドルはステージの上で歌って踊る存在っていう意味に留まらないと言っています。1つ前の文だけでは全人類がスクールアイドルと言えるまで概念を拡張しています。…この酔っぱらいの話についてこられていますか?今?そんなのあんまりなので条件を定めてもう少し対象を狭めてみます。虹ヶ咲においてスクールアイドルとはどんな存在として描かれているでしょう。僕は「衝動に向かってひたすらに走る」存在だと捉えています。僕が読みたいラインはここです。スクールアイドルが生き方のレベルまで昇華されているように感じたと書きましたね。そうです、その生き方というのが「衝動に向かってひたすらに走る」になります。もうちょっと平たく言うと「やりたいことに向かって全力で走り続ける!」です。この姿勢こそがスクールアイドルなのではないか?と。30章で言ってたのはこれなんじゃないかと、僕は受け取りたいです。受け取った、じゃなくて受け取りたい、です。

 この話に結論を未だ用意できていないのですが、マジで懐のデカイコンテンツだと思います。どこまでもついていきたいですね。


おわり

 ということで、尻切れトンボ甚だしい感じで終わっちゃいましたが、僕が言いたかったことはこんな感じです。もしここまで付き合ってくれた方がいたら、こんな文章でごめんなさいって気持ちと、付き合ってくれてありがとうって感じですね。

 アニガサキで描かれたスクールアイドルとファンの関係とか、衝動の話とかスクスタの文脈とすり合わせるなり、違いを見つけるなりやることはいっぱいあるんですけど、これが偽らざるファーストインプレッションです。正直、アニがサキは2期でスクスタと別のメッセージを込めてきそうな感触もあるので、そこらへん意識しながら見ていくのも面白いと思います。長々と書いてしまいましたがお付き合いありがとうございました。

 

 よければ以前書いたアニガサキの感想も。

ro-puru.hatenablog.com