釣り堀

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虹ヶ咲2期5話『開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')』感想 - トキメキが芽生えたファンはどうするべき?

 みなさんGWはいかがお過ごしですか。TLでは遠出をしているオタクがたくさんいて楽しそうだな~、なんて思いながらTwitterを眺めています。僕は地元の友達と会ったり、卒業したサークルの友達と集まったりしたぐらいです。お金があれば旅行したかったな…。

 さて、最新話の2期5話は休憩回の色合いが強い回だったのではないでしょうか。かなりパワーのある萌えアニメで、強い萌えを備える虹ヶ咲のキャラクターにこういうアニメをやらせたら流石に強いな…と唸るばかりでした。萌えアニメ部分について書こうと思えばいくらでも書けてしまうのですが、この感想ブログはそういう趣旨ではないので、今回はランジュと侑ちゃんの会話をピックアップしていきましょう。

 

前回の↓

ro-puru.hatenablog.com


1. ファンはアイドルに夢を重ねる

 虹ヶ咲というコンテンツはファンを主人公に据えることで、作品のメッセージが直に僕らへ届くような構造になっています。その上でランジュの「周りに自分の夢を重ね合わせてるだけ。何も生み出してない」の発言が出てくるのってかなり攻めてますよね。

 僕はアイドル文化に明るくないですが、そもそもここらへんのコンテンツってアイドルに自分の夢を重ねる(≒託す)性質のものだと認識しています。木っ端アイドル時代から応援を続け、大きなステージに立つまでのサクセスストーリーに価値を見出したりするのなんかは典型だと思います。頑張るアイドルに自分を重ね合わせ、成功への道を応援する形でファンである自分も満足感を得る。道のりをいかにドラマチックに演出できるかが商品価値にも繋がるような文化。あくまで僕の偏見で実際は異なるかもしれませんけどね。

 ランジュの言わんとする事ってアイドル文化の根本的な否定に繋がりかねないものだと思います。それを言ってしまうのがカウンターというかオルタナティブな存在の虹ヶ咲っぽいなとも思ったり。ランジュの発言がそのまま虹ヶ咲の主張と受け取っていいのかまだ判然としない段階ですが、虹ヶ咲から発せられるメッセージを自分に内在化させる見方をしているオタクは相当刺されたのでは?

 対する侑の回答はまたもや「保留」で、侑が正しく道を歩めているのかも未だ不明です。この不透明さは僕らに答えを用意させる猶予の時間なのか、それとも躓きの前フリなのか。

 

 また、しずくの「私は自分だけで満足して、結局何も生み出せていないんです」も気になりますよね。ランジュと同様に何かを生み出すことを作品から求められているような発言です。ファンはファンのままでいてはいけないのか?今回提起された最も大きな問題じゃないですかね。

 侑の場合ならば音楽という成果物を使って自分を表現すればよいですが、ファンとスクールアイドルの一般的な関係にまで拡張して言及しようとするならばどんな答えが出されるのでしょう?僕には分かりません。

 

 とにかく、やはり2期の主題はファンとスクールアイドルの関係性を再度問い直し、トキメキを受け取ったファンはどうするべきなのかを描く物語なんでしょう。今回まで入念に蒔かれた種が来週以降どんな形で花を咲かせるのか気になりますね。

 

2. おわりに

 ジェットコースターや高いところが苦手な侑ちゃんかわいすぎ。意外な一面ですよね。青ざめ侑ちゃんもまた良し…。

 

 今週はどのカットのどの子も顔面偏差値が高い回でしたが、優勝を決めるならここを選びたいです。声と相まってめっしゃイケメンでした。

 

 この画がすごく好き